The Other Table

かんがえたこと

ルームシェアとロサンゼルス

9月7日に自分の前に住んでいた人が部屋を出て、自分がそこに住まわせてもらえることになった。9日の予定だと聞いていたので、2日ほど早くなって良かった。ダウンタウンのユースホテルはお世辞にも良い環境とは言えず、それに比べるとルームシェアの部屋は非常に良い環境だった。

 

それで今日まで何をしていたのかと言うと、程々に授業を受け、食材を買って料理の環境を作ったり、適当に散歩したりしていた。授業が始まり忙しくなるかと思いきや、最初の週は卒業制作の発表の週と被っており、そのせいもあってか初回授業は大体イントロダクションで終わり、スタジオの授業は金曜日にあったはずのコマがスキップされたりした。まだ本格始動しておらず、忙しいかと思いきや少しゆったりしていた。今週は料理して先輩に会ってルームメイトと話をして大半が終わった。特にリビングで一緒に住んでいる日本人の子(S君)は結構おしゃべりな子で、アニメの話で盛り上がったりした。

 

3/4が日本人で、残りの一人に申し訳ないし、早く英語でコミュニケーションできるようになりたいと思う。授業が本格化していないこともあるが、まだあまり友達も増えていないのでそこも不安である。ルームメイトが日本人だから不安が少ない一方で、英語を話すチャンスが少ない。まあ元々はルームメイトとコミュニケーションして英語が上手くなることは考えてなかったのだけど。でも、総じて生活に余計なストレスが少なそうで、楽しめているし良いと思う。多分。

 

昨日は昼にS君とその友達とご飯を食べ、夕方に知り合いの建築家(?)の事務所を見学させてもらい、夜には日本人のルームメイトその2(K君)、SCI-ArcのOBと今年卒業の人とご飯に行った。初めて会う人はどの人も、"Welcome to Los Angeles!"と言ったことを言う。東京だったらこんなことはあるだろうか。

 

ロサンゼルスに住んだらいいよ!みたいなことを非常によく聞く。自分だったら留学生に東京に住みなよ!とおすすめするだろうか。微妙である。長く住むほど良さを感じて抜けられなくなるような感じがした。確かに気候・天気が死ぬほど良いのは分かる。治安とか利便性とか色々東京の方がいいなと思うけど、天気がいいだけで全てがひっくり返るくらい天気がいい。日中は毎日30度なのに、湿度が高くないおかげでそこまで熱くなく、風がとても気持ちいし、日影に入れば非常に快適。

 

でも何となく、建築を仕事にするなら日本の方が良い気がしている。自分は割と普段から日本の建築業界とかぐちぐち言いがちだが、なぜかそう思う。SCI-Arcで学んだことをロサンゼルスで生かして建築をやる、というビジョンがあまり見えない。実際、SCI-Arcの卒業生が建築の道に進まないことも多いよう。

 

住み心地は天気のおかげで本当に良い。でもやはりここは本拠地にならない気がしている。なんでそう思うのか考えたくて書き始めたが、そこまで分からなかった。単にホームシックなのだろうか。ロサンゼルスに別荘があったらベストだと思った。そのためにもいっぱい働くぞ~。

2021/09/06 DTLA

今日は早起きできたので午前から少し作業をすることができた。この宿は夜10時から朝の10時までが静かにしないといけない時間で、明かりも消灯になるのだが、それにしても早起きしたら薄暗くて仕方がない。昨日一昨日の日記を簡単に書いて、なぜかランウェイで笑ってを1時間くらい読んで(熱い展開だった)午前が大体終わった。

 

ふと町の人や宿の人がやたらと大きいスタバの飲み物を持っているのが気になり、値段とかサイズを調べてみた。海外の方が日本よりスタバが安いみたいな記事もあったので、ちょっと勉強するついでにスタバに行ってみることにした。

 

その前に昼ごはん。パスタを茹でて、昨日ドンキで買った明太子スパゲティのソースを混ぜて終わり。今までのご飯で一番おいしかった気がする。バリラのno.5の麺だったが、Erewhonのよりやっぱりおいしい。

 

お昼を食べてスタバに向かう。リトルトーキョーのあたりにスタバがあり、歩いて10分くらい。宿の目の前にバス停があり、一駅行くと着くのでバスで行った。店内は日本のスタバと大体同じで安心感。しかし、スタバのトイレが公衆トイレのような状態になっているのか、トイレに行列ができていた。

でかいやつが気になったのでアイスラテのベンティを購入。値段は4.95ドルと、あまり変わらないような……。でも日本と値段が変わらないということは物価考えると少し安いのか。食べ物は2ドルとかで少し安い気がする。大きさは確かに日本のよりも大きい気がする。調べると700mlくらいあるらしい。ゴクゴク飲める。

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でかい。名前を聞かれてそれで呼ばれるシステム。

少し勉強したところで、いい加減携帯のsimカードが欲しいと思い、携帯ショップを調べるとスタバからさらに歩いて10分くらいのところにあったので行くことに。ついでに郵便局、ディズニーコンサートホール、The Broad Museumもその辺だったので行くことにした。

T-Mobileという携帯ショップでプリペイドsimカードが欲しいというと、どのプランがいい?携帯貸して?はい、これでおけです。って感じですぐに終わった。プランの内容も、1か月10GBの通信のみで30ドル(+初期費用10ドル)と割とお得なのでは?という感じ。明快でとても良い。

 

郵便局はなんか休みだった。大学もそういえばなんか休みだったなと思い調べてみると9月第一月曜が勤労の日らしい。知らなかった。

 

そこから少し坂を上りディズニーコンサートホールへ。坂を上る途中であのステンレスの襞が見え、徐々に全体が見える。めちゃくちゃテンションが上がった。そして隣にはThe Broad。なぜ二つ並んでいるのか。非常に贅沢。どうでもいいが今年の6月末のワークショップで扱ったBank of Americaのビルも見えたので一応写真を撮った。

 

The Broadはファサードも当然かっこいいが、その中は有機的で洞窟のような空間になっていて、それがあのファサードに包まれているのが面白かった。とはいえ休みで中には入れなかったが。

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The Broad Museum。めちゃくちゃかっこいい。

ディズニーコンサートホールも中には入れなかったが、表には広場があり、裏は庭のようになっていたので、ぐるりと一周して回った。それだけでもめちゃくちゃよかった。ステンレススチールにロスの強い日差しが反射し、周辺の木の陰が揺れて映り込む。パネルもうねり巻き込み好き放題。確かによく言われるように彫刻のようではあるが、周辺環境や視点の変化により表情を変えるこのファサードは彫刻と言うより、きちんと建築であると思った。ここも中には入れなかったが、裏から少し中を覗くと、表の通りまで吹き抜けている場所があった。この建築は斜面に建っていて、内部の構成も見た目以上に複雑なよう。これは何度も来て見たいと思った。

 

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メインエントランス。かっこよすぎる。

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うねるステンレスパネル。ロスの日差しに似合ってる。

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緑と空と太陽を反射し、木の陰が落ち、ステンレスの傷(?)が見える。

後で調べて分かったが、斜め向かいに磯崎新のロサンゼルス現代美術館があったらしい。知らなかった。次回はそっちも行こう……。しかし今日はとにかくディズニーコンサートホールに衝撃を受け、大興奮だった。ビルバオも行きたかった、いつか絶対行こう。

 

1時間ほどダウンタウンを歩いてみたが、何となくロサンゼルスは京都みたいだなと感じた。都会なんだけど遠くに目を向けるとそこには山があり、インスタントに楽しいけど深入りできない感覚がある。京都にビーチはないけど。それに京都の夏より格段に過ごしやすい。

 

宿に戻ってだらだらしていると、ルームメイトの人から、部屋を出る予定の人の送別会をやるから来なよ、というお誘いを受けたので行くことに。

大きなピザとチキンを食べながら色々話していた。キッチンがカウンターになっていて簡単にみんなでご飯が食べられて良い。ピザはとても大きく2きれでお腹は満たされた。

 

マットレスがあるとの事で、そのままこの部屋で今日は寝かせてもらえることになった。今の宿より当然きれいで安心なのでありがたい。思ったより早く住めてそれも安心。

こちらの人は日本人より気遣いができないみたいな話を聞くことが多いが、この部屋の人たちはあまりそんな感じがしない。日本人じゃない人も、すぐ椅子を出してくれたり、片付けてくれたりと先回りしてくれると思った。アジア系ではある(?)からだろうか?大学行くくらいの人はそんなもん?とりあえず驚き。

 

明日はついに授業が始まる(とはいえオンラインだが)。時間割が思ったより詰まっているので忙しくなりそう。座学はzoomなので録音すれば聞き返せるので何とかなると信じる……。一年でSCI-Arcの精神をしっかり吸収したい。

2021/09/05 DTLA

ダウンタウン2日目。時差ボケをまだ引きずっているのと、冷房が寒すぎてあまり寝られなかった。朝ご飯はパンにチーズとトマトソースを挟みレンジで温めて食べた。使い道に困っていたトマトソースが何とか消費できそう。

 

宿がしんどく、寂しい気持ちになったのでリトルトーキョーに散歩に行く。秋葉原に来る観光客と同じような人が多く、賑わっていて安心感がある。Marukaiの中を歩き回ると本当にドンキにいるよう。Jungleにあるメトロゲームはまさに秋葉原の中古ゲームやと同じ。中野ブロードウェイとも雰囲気が近く懐かしい。

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めちゃくちゃ並んでた。中はフィギュアとか売っている店。

するとルームメイト(日本人)から、説明したいから今から来てくれとの連絡。住む予定の部屋も大学から近く、リトルトーキョーからも歩いて10分くらい。すぐに向かう。

 

シェアする部屋は2LDKで風呂とトイレが二つで、そこに4人で住む。部屋に向かう途中でプールが見え、住んでいる人は使えるとか。ジムもあるらしい。部屋の中に入ると、写真では見せてもらっていたが、それ以上にすごく広くてきれいに見えた。リビングに二人で住むとか無理では?と思っていたが、意外と何とかなるかもしれない。

 

そして衝撃だったのが、自分を含め4人でシェア、そのうちのもう一人も日本人でその人の紹介だったのだが、なんともう一人日本人がいた。つまり3/4で日本人になる。しかも3人とも同い年、それぞれ違うコースだがSCI-Arcという偶然。初めてのシェアルームで大丈夫かと心配していたが何とかなりそう。

 

家賃とか簡単に説明を受けて後はずっと雑談した。久々に日本人と対面で会話。まだそこまで懐かしくもないが、しゃべるのにストレスがゼロ。やはり英語でしゃべるだけでMPをじわじわ消費していると感じた。もう一人の方はアニメをよく見るとかで、アニメの話とかで盛り上がってかなり話し込んだ。

二人ともバックグラウンドは異なるが、2,3年はもう住んでいるため生活には慣れている様子。甘えすぎないようにはしたいが、何かあったときに頼れるのは心強い。

 

残り一人はまだ帰省中(?)のようだったが、どんな人なのか分からない。仲良くできるといいなあ。ひとまずいい人たちだったし、日本人だし、部屋はきれいだったので安心。今の宿ももう少ししたら慣れるのかもしれないが、早く脱出して地に足を付けたいと思った。大学が始まったらまたそちらに時間を取られるので、体制を整えたい。

2021/09/04 Venice-DTLA

今日はベニスの宿をチェックアウトしてダウンタウンへ向かう。朝は8時半くらいに目が覚め、外は晴れていて気持ちがよさそう。庭が広くて良い宿だったと思いつつ、荷物をまとめて準備。

 

しかしベニスビーチにいるのに海に行っていないなと思い、調べてみると歩いて10分程度で海が見えるよう。バタバタしていて観光する気にもなれなかったのだが、時間が少しあったので行ってみた。

 

そのベニスビーチがとても広く、めちゃくちゃよかった。少し歩くと店がたくさん並び、レクリエーション施設があり、テニスコートやバスケットコート、屋外ジムなどが並ぶ。どれも広いし人で賑わっている。それらを抜けると白い砂浜が広がり、サーファーがちらほらと見える。とにかく開けていて広く気持ちが良かった。観光地ではあるもののとても広いので人混みの感じもせず非常に良かった。

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バスケットコートが4面もある。

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ビーチも白くてきれいで広い。人も少なく気持ちよかった。

宿に戻りチェックアウトして次の宿へ向かいべくバスに乗る。1時間ほど揺られてダウンタウンへ。ベニスはやはり少し郊外の観光地だったようで、段々と大きい建物が増えてきて、道に人の姿も見えるようになってきた。そしてダウンタウンへ近づくと、大量のテントが並ぶ場所もあった。大阪の西成の風景に近いが、こちらの方が色々と治安が悪そう。

 

バスの乗り換えに失敗し、15分ほど歩いて宿へ向かうことに。その途中でリトルトーキョーがあった。大学の近くに東京村(?)があるのは心強い。ひとまず宿へ向かう。

その途中でホームレスに声をかけられてお金をせびられたり、自転車に乗る男に後ろから大声で脅されたりと、ダウンタウンをひしひしと感じながら宿に到着。podshareというユースホテルで、ベニスでも同じ宿を利用していたはずだが、こちらの方はだいぶ雰囲気が違う。

 

ベッドを割り当てられたが、ベニスのように庭もなければ共用スペースも少し狭く、対面のベッドの人は怪しげなミュージシャンで、ゆっくりふらふら歩きながらぶつぶつとつぶやいている。ダウンタウンの洗礼という感じ。

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マットレスも柔らかすぎて寝にくい。

宿が息苦しかったのでリトルトーキョーへ出る。取って付けたような日本料理の店やお土産屋が並ぶものの、人であふれるほど賑わっており、日本も人気なんだなと思った。違うんだよなあ、という気持ちも当然あるが、これだけの人が喜んでいるのはすごいことだと思う。

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ちょっと違う感もあるが、賑わっていて良い。

奥の方へ進むとスーパーと本屋がある。スーパーはMarukai Marketplaceという名前だが、なんとドン・キホーテの傘下で、ドンキでおなじみのポップで商品が並んでおり、日本のものが割に安く売っていた。ベニスの時より食べ物は困らなそう。

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おなじみのやつもいる。

本屋もkinokuniyaと書いてあり、中も一応紀伊国屋だった。しかし、アニメや漫画が商品の大半を占めており、ブルーピリオドの1巻の英語版やジャンプの最新刊などがあった。ちょっとオタクコンテンツが多いものの、これらも人気が窺えた。馴染みのあるものに囲まれて安心する。アニメイトやjungle(アキバっぽいレトロゲームやフィギュアの店)もあった。

周辺もスターバックスやgong cha(タピオカ)などあって安心。セブンもあった。

 

パンとチーズとコーラを買って宿に戻り、昼ごはんを食べて寝てしまった。夕方ごろに起きると3人くらいがキッチンでタコスを作ってにぎやかにしていた。薄暗い雰囲気でビビっていたが、こういう人もいて良かった……。

 

夜にはSCI-Arcのレセプションがあり、駐車場の一角で新入生歓迎会。音楽が鳴りながらお酒を飲んで自己紹介。なんと自分と同じコースの人が一人も見つからなかったが、他のコースの人と色々話をした。学部からストレートで来ている人もいれば働いてからくる人もおり、バラエティ豊か。Fiction & Entertainment の人は、ずっと映画専攻の人もいて驚き。そしてDavidにも遭遇。なんと次の課題の敷地は直島の予定だとか。

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駐車場の一角だがここも広い。爆音で音楽が流れていた。

その後はバーで2次会。クラブのようにセキュリティがいた。移動中も夜の道は若干怖い。1時間くらいで帰ったが、帰り道も街灯が少なく注意しないと危なそう。

 

しかしひとまず大学の人と対面で会うことができたり、スーパーが見つかってよかった。宿はあまりきれいとは言えないので早くルームシェアに行きたい……。

2021/09/01_03 Venice Beach

20210901

31日の深夜に宿につき、次の日の朝。前日にバンクーバー空港で買ったサンドイッチの残りを朝ご飯に食べる。午前中に大学のオリエンテーションをオンラインで聞いた後、お昼ご飯を食べるために近くを散策。宿でもらった地図を頼りに食べ物が買えるお店を探す。

 

ベニスは少し郊外の住宅街と言った感じで、なかなかお店がある通りにたどり着かない。15分ほど歩くとおしゃれなお店が並ぶ通りに出る。ブルーボトルコーヒーがあり何となく安心。見たことがあるお店があると安心する。aesopもあった。しかし目当てだったスーパーが見つからない。

 

一周するともう一つのスーパーを発見。Erewhonというスーパーで、中に入ってみると野菜の匂いがする。そして全てのものがめちゃくちゃ高い。野菜ジュースが12ドルとかで売っている。サンドイッチも14ドルとか。アメリカの物価は高いと聞いていたが、こんなに高いとは思わなかったと絶望。探し回って何とか買えるなと思ったのが、小さなパンと水。パンが2ドル、水が3ドルくらい。おかしい。この物価の感覚だと確実に生きていけない。

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この大きさのパンが2ドル。このままでは生きていけないと本当に思った。

しばらくベッドでぐったりしてから、晩御飯の事を考える。衣食住とはいうが、食べ物が不安だとモチベーションが湧かない。7時ごろにErewhonにリベンジ。パスタなら安いのがあるのではないかと探し購入。200g3.7ドルのパスタを発見。それとよく分からない瓶に入ったトマトのソース900g(?)15ドルを購入。ソースは7,8回くらい使えば元が取れるはず。ずっと使うぞ……。

宿のキッチンは食器や調理器具がシェアで使えるのでパスタをゆでてソースをかけて食べた。パスタもソースもあまりおいしくない。泣きそう。

ちなみにこの宿は食器類はシンクに放置したら宿の人が洗ってくれるシステムだそう。洗わなくてもいいよと言われた。これなら料理もはかどりそうだが、食材が無い……。

食器類の他にも、冷蔵庫のバターや棚にあったクリームなどは誰でも食べていいらしい。

 

時差ボケで眠いのもあり食べてすぐに就寝。

 

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次の日の朝。シェアの棚に見つけたお米を鍋で炊き、たまたまスーツケースにぶち込んでいた味噌汁とともに食べる。あまりうまく炊けなかったのでおいしくない。しかし昨日のパスタよりましだった。

 

朝から大学のオリエンテーションがあったが、往々にしてこういうのはつまらないもので、時差ボケとおいしくない朝ご飯のせいもあって途中で寝てしまった。起きてからも眠気が収まらず夕方までそのまま寝てしまう。

 

ちなみに昨日の夜に宿の人に聞いたのだが、Erewhonというスーパーは現地の人にとっても相当高いお店らしく、セレブの健康オタクがオーガニックな食品を求めて行くスーパーだったよう。ローラとかも行くらしい。それはパンも高いわ。

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高級スーパーErewhon。

というわけで、バスで20分ほど行くと日系スーパーがあることが分かったのでそこへ向かう。バスの乗り方も分からなかったが、とりあえず乗って、降りるときに料金を聞いてみると"it's free"と言われた。え、無料?という感じ。よく分からないけど無料ならありがたい。次の日に調べて分かったが、ロスでは2020年からバスが全て無料になったよう。渋滞の軽減とか、コロナでの低所得者への打撃の補填とかの目的があるらしい。

 

バスを降りるとなんとそこにはセブンイレブンがあった。中は当然そのままというわけではないが、お菓子とかが日本のものが置いてあったりする。そこから少し歩いてMitsuwa Marketplaceというスーパーへ。

ここでは日本の食材が売っており、しょうゆとか豆腐とか納豆が売ってた。朝にはよく納豆を食べていたが、いつも食べている納豆がセールで1.29ドルだったので買ってしまった。他にも玉ねぎが0.67$/LB(LBというのはポンド、重さのこと。なぜかlibra、天秤の頭文字が採用されている)で、1つ買って0.4ドルとかだった。これなら日本の時と変わらないくらいの値段だ。サッポロ一番の袋めんも0.8ドルくらいで購入。食べ物のめどがついて非常に安心した。

Mitsuwaにはフードコートみたいなところもあり、日本食やラーメンの店、そして銀だこがあった。銀だこは日本を出る前に食べておきたかったが結局食べられなかったので、そのうち食べに来たい。

 

隣に薬局があったので寄ってみる。子供用の大きめのおもちゃなども売っていたが、日本の薬局と同様に、ちょっとした飲み物や食べ物も売っている。日系スーパーにはパスタが無かったが、こちらにバリラのパスタがあったので購入。オーガニックよりバリラの方がきっとおいしい。

 

宿に戻りとりあえず袋めんを作って食べる。こういうすぐ作って食べられるものは便利。昨日のパスタよりおいしい。食べてだらだらして少し寝て、夜9時くらいにまた起きた。おいしくないパスタとソースを処理すべく、玉ねぎを刻んで炒めて混ぜて食べた。昨日よりいくらかましになったと思う。

 

調理をしていると宿の人が話しかけてくれることがあり、少しだけ話ができるようになった。隣のベッドの人が卵を大量購入して少しおすそ分けしてくれたりもした。最初はビビっていたが少しずつ慣れてきた感じもある。一方で、まだ寝ぼけているのとご飯があれなので、最低限の生活を早く確立させたい。

 

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次の日の朝。あまり眠れなかったが朝になったのでご飯を食べる。鍋でお米を炊く方法を調べ、しっかり浸水させて炊いた。鍋底が少し焦げてしまったが、今の自分には十分おいしいくらいには炊けた。昨日買った納豆と一緒に食べる。

 

朝庭に出るとリスがいた。その後も歩いていると稀に見かける。かわいい。この辺はやはり都会ではなく少し郊外なのだと再認識。

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かわいすぎた。

オリエンテーション3日目もメンタルヘルスが何とかかんとかで、途中で寝てしまった。起きた頃にはまた夕方。早く生活リズムが戻ってほしい。

 

この宿には広い庭があり、卓球台やダイニングテーブル、バスケットコートがある。バスケをしている人がいると、ドリブルの音が聞こえてくる。昨日少しだけボールを触った。今日は外に中年のおっさんと青年が二人で遊んでいたので、少し混ぜてもらった。おっさんはすぐに退散してしまったが、青年が相手をしてくれた。当然身長差は20cmくらいあるのだが、ゴリ押しせずにやってくれた。経験者ではないようで、おぼつかないドリブルだったが、シュートもドリブルも上手かった。自分はというと、久々のバスケですぐに疲れてしまい、筋力が落ちているせいかシュートが全て短い。でもやはり楽しかった。

 

その後物静かな黒人の男の人が話しかけてくれたので少し話したが、声が小さいのと英語の癖が聞きずらく、何度も聞き返してしまった。自分に興味を示してくれていたようだったので非常に申し訳なかった。

 

夜には昨日よりも入念に玉ねぎを炒め、バリラの麺を茹で、ソースと絡めて食べた。おすそ分けでもらった卵も焼いて添え、最初のパスタよりは相当に食べやすく、おいしくあった。このトマトソースはピザソースのような味がする。

 

ロサンゼルスは7時過ぎくらいでもまだ少し明るい。日中は30度を超えることもあるが、湿度が高くないのでそこまで苦しくもなく、夕方には20度くらいになり涼しくなる。少し肌寒くも感じるが、一枚羽織れば十分で、非常に過ごしやすい。

 

明日はダウンタウンに宿を移るが、結局ベニスビーチもサンタモニカも見ずに終わってしまう。やっと少し慣れてきたところだったので、もう少しこちらの宿を長めにとっておけばよかったと後悔。やはり空港でバタバタしながら宿を取ったのが良くなかった。

 

それでもやっと目的地のダウンタウンに行けるし、都会だからもう少し散歩もしやすそう。スーパーもこっちよりもあるみたいなので、生活を立て直したい。

2021/08/31 Narita-Los Angeles

久しぶりにブログを更新。というのも、今自分はアメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスにいる。かねてからの希望だった留学を始めた。成田から出発しておよそ3日経ったが、すでにカルチャーショックを受け、時差ボケもあってか元気が出ない。

 

noteとどちらに書こうかとも迷ったが、誰の何の役に立つのか分からない感想、日記になるだろうと思い、こちらに書いていく。写真を載せると更新が面倒になるので写真は少なめに……。

 

成田を8月31日の16:50に出て、カナダのバンクーバー空港に現地時間で朝9時くらいに到着。19:55の便でロサンゼルスへ。22:30くらいにロサンゼルス国際空港に到着。

 

機内食の1食目はチキンorビーフビーフにした)。飲み物が色々あって、コーラを頼んだが、氷がついていて缶1本だったのが嬉しい。コーラを氷で割って飲むのが好きなのでよい気分で機内の時間を過ごせた。

機内で何をしていたのかと言うと、眠くなったら寝て起きている時間はodd taxiというアニメを見ていた。めちゃくちゃ面白かった。しかし、感想を話せる人がその場にいないことに少し寂しさと不安を感じた。

 

カナダにつく頃には現地は朝。首と腰が疲れた。バンクーバー空港では10時間ほど待ち時間があったが、コロナの影響もあってか空港内のお店はかなり閉まっており、人も少なく非常に暇。何をしたかはもう覚えていない。ロスについてからの宿を取っていなかったので、先輩に教えてもらった安いドミトリーみたいなところを予約。ベニスビーチというところに近いところ。公共交通機関では行きにくいのでuberとかで行くのかな。

 

2回目の機内食はエッグorヌードル。初めて聞いた。エッグにしたが、オムレツがあまりおいしくなかった。

この辺でもう機内に日本人はほとんどいないことに気付く。聞こえる英語が爆速で不安を煽られる。

 

ロサンゼルスに到着。スーツケースを回収し一安心。ここでuberを予約しようとするが、携帯番号が無いと登録できないことに気付く。携帯は出国前に止めてしまったのでuberに登録できない。彼女のアカウントを借りて予約。

しかしuberのピックアップの場所が分からず乗れず。タクシー乗り場でタクシーに乗りようやく宿へ到着。バスだと乗り換えとか遠回りで1時間半くらいかかるところ、タクシーだと15分程度。車社会は恐ろしいと思った。

 

宿に着いた頃には深夜2時。街灯も少なく携帯の電波もなく非常に不安だったが、たまたま宿泊者が通りがかって入れてもらった。危ないところだった。そしてベッドを借りて就寝。荷物をなくさず生きて渡航できてよかった……。

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割り当てられたベッド。全部オープンだが意外と居心地がいい。

一日目を思い出しながら書いていたが、昨日と今日の感想は、明日のことも含めてまとめて書こうと思う。次の記事にも同様のことを書くが、とにかく環境の変化というか、ヨーロッパの比じゃない文化の差を感じる。特に慣れる前に感じているギャップをメモ程度でも書き残せたらいいなと思う。

ひとまず適当でも書こうと思って書いたので読みにくいが、もう少し色々と落ち着いたら思考を整理しながら書きたいと思う。

何が面白いのか

昨日、超メンブレして何もできなかった。

ご飯を作るのも面倒だったので、外に出て買いに行った。

商店街を歩いているといい感じの飲み屋がランチを色々売っていた。

あさりの炊き込みご飯があったので、それを見ていると「餃子がそろそろ焼けますよ」と声をかけられた。

 

非常に些細なやり取りだったが、かなり元気が出た。おいしそうだなと思って足を止め、声をかけられた時、ああこれが街を歩いて何かと出会うということなんだなと感じた。

些末な出来事だったが、そう感じた。かなり衝撃を受け、メンブレが少し和らいだ。

 

餃子は買わず、炊き込みご飯を買って帰った。

 

 

閑話休題

 

研究室で自己紹介をすることになった。所属して半年が過ぎ、ようやく。

やりたい訳でもなければやりたくない訳でもない、でもみんなやってたらしいのに自分はやってないしやっておきたい感はあるみたいな感じだった。

 

まあポートフォリオとか作る中で自分を顧みることはあるのだが、自分の興味があるものみたいなの言えたらいいんだろうなと思う。前から考えている。

 

同期にたまに話してた気がするんだけど、分からないものが好きなんだろと思う。

バイト先でyoutubeの動画の編集をしており、どうしたら動画が伸びるサムネイルになるのかみたいなことを考えたりしている。

まあ面白いんだけど超面白くはなくて、いろんなパターンを試して何が変数になっているのか、その変数がどうなったら数字が伸びるのかみたいなのは面白いし、数字が伸びたらおおーってなるんだけど、その手続き自体は結構よくあるパターンなんじゃないかと最近思った。

ああ、意外とこういうのが伸びるのね、みたいな予想外のこととかあるから分からないものだとも言えるが(分かってたら爆伸びさせられるはずだし)、この試行錯誤のパターンを繰り返し、PDCAを回し、という作業で伸びていくんだろうなということは分かる。

なんか、そんなのある程度頭いい人がやり込めば誰でもできそうじゃね?と思ってしまった。理性的に考えていけば自ずとそれぞれの人が同じ方法に行き着くのではないだろうか。

 

建築のスタディとかは、その試行錯誤の可能性が無限だから面白いのかなと思う一方で、無限とはいえ既視感があるものが多いなと思う。それに試行錯誤を繰り返す手続きは広告のそれと同じではないか。

その分からない度合いが深いほどいいのだろうか。分からん。

 

これも誰かに話したけど、サグラダファミリアが好きで、点群とかweird realityとか情報量の多さみたいなのに面白さを感じるのも、理解の範疇を超えているからだと思う。

 

あとなんとなく思うのは、関係性を考えていく的な考え方より内在的なフェティシズムみたいな方が面白い。より分からないから。

 

 

以上が発表前の感想。以下発表後。

 

先生方には一貫してていいねと言われた。ある地域が他の場所と違った特性を帯びて、そこに魅力を感じ、周囲と接続させたり切断させたりしているとのこと。

kbtさんに下町出身だから大規模再開発に抵抗あって共感できるみたいなことを言われたけど、やっぱそういう気持ちがあるのかなあと思った。

 

思った以上に卒論と卒制の接続の話をされ、自分が思っているよりやっていることがつながっているのかもしれないと思った。確かにと思う一方で、そんなになのかとも思った。

 

 

そして6月になった。

5/11とかに書いてたのに。めんどくさくなっちゃうんだな。

気付けばスタジオ課題も結局再開発について扱っている。導かれている。

 

とりあえず途中だけど投稿してしまおう…。